たをやめ、時々ますらを

記憶に残るアニメと、忘れられていくアニメとに敬意と愛を示していきたい。

五等分の花嫁∬〜夏の思い出も五等分〜とかいうゲーム

「五等分の花嫁∬〜夏の思い出も五等分〜」とかいうゲームをやった。

まあまあ文句を書きたいので万が一このゲームの大ファン(いるのか?)がこれを見ていたらブラウザバックを推奨する。

 

 

「五等分の花嫁∬〜夏の思い出も五等分〜」はNintendo Switchで発売されたゲームで、 

夏休み。五つ子のプライベートアイランドに招待される風太郎と、妹のらいは。五つ子と二泊三日のバカンスを送るはずが、突然の嵐によって、2週間の無人島サバイバル生活に!?果たして、五つ子たちとのハラハラドキドキの無人島生活の行く末は……!

とのこと。マルオは島も持っているらしい。

 

3年生の夏休み頭なので、原作だと風太郎は引きこもって勉強してる時期だが、まあアニメだとそこまで行ってないしゲームだしifということでいいんだろう。

オタク的には気になるところである"正史かどうか"に関しては解決した。別にやらなくてもいいゲームであることもわかった。

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僕は五等分の花嫁のファンではあるものの、基本的に原作以外のものを信用していない。

実際アニメ1期はクソだったし……(2期にもまあまあ文句はあるけど1期と比べれば100倍マシ)

 

アニメ2期終了に合わせて出たこのゲーム、なんと驚くべきことに超ビッグタイトルであるところのモンスターハンター最新作の前日に発売された。なんの勝算があったんだ……

※ドラマCD5枚付きの限定版も出ているため、強めの原作厨でなければ買う価値はある。僕はドラマCDという物自体が好きでない上に原作厨なので買わなかった。

もちろん僕も発売日からモンハンをやっていて、モンハンが一段落ついたからこのゲームを始めたわけだ。

 

***

五等分のゲームは実は初めてではなく、ひっそりとアニメ2期までのつなぎとして、「五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない」というソシャゲが出ていた。

このゲームも実に酷くて、ソシャゲによくある重課金のパズルゲームなのはまだいいとしても、サービス開始当初は五つ子に装備してパズルを有利にすすめるためのシーンカード(これをガチャで引く)がありえないことにすべてアニメ1期の切り抜きだった(アニメ1期!?!?)。

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久しぶりに開いてみたらアニメ2期の切り抜きと描き下ろしが増えていた。まあ原作絵のものはないんですけど。

***

 

 

話を戻して「五等分の花嫁∬〜夏の思い出も五等分〜」について、諸々の理由によってかなり気は進まなかったものの、一応作品のオタクとしては流石にやっておかないとなと思って手をつける運びとなった。

 

冒頭に載せたあらすじの通り、五つ子と2週間無人島の別荘で過ごすゲームで、五つ子の学力を上げたり食料を確保したりする共通の育成パートと、育成パートでの好感度の状況によって分岐する個別ルートがあり、個別ルートは五つ子、らいは、全員にノーマルエンドとグッドエンドで全14エンドある。

当然1周目からになるが、僕は四葉の攻略から始めることにした。普段僕はギャルゲーをプレイする場合、全員攻略する前提で優先度の低いキャラクターから攻略する。ショートケーキのイチゴは最後に食べるタイプだ。

ただ、このゲームに関しては何周もできる気がしなかった。だから最優先の四葉から始めたというわけだ。不味いケーキでもイチゴは多分うまい。

 

このゲームを何周もできる気がしなかった理由の大半が個別ルートに入る前の育成パートにある。これがこのゲームを最悪にしている元凶といって差し支えない。

 

詳しくは公式ホームページを見てもらいたいが、下の画像にある通り育成パートではスケジュールと食事を繰り返して五つ子の学力を上げていく。全員の学力が一定に達していれば第2部の個別ルートに行けるという仕組みになっている。

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http://5pb.jp/games/5hanayome/system/index.html

 

なんとこの育成パート、無人島で過ごす14日間の内12日を占めている。おいおい……

つまり個別ルートは14日の内2日しかない。そこが重要なんじゃないのかよ。


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さらに言えばこの育成パート、クソほど面白くない。五つ子に勉強やら食料調達やらを指示して、飯を食って、合間に少し会話が挟まる。たまに好感度によってイベントが起きる。だけ。これをただただ繰り返すだけ。ゲーム内の時間の大半を。しかも1日3回。まともな精神では耐えられないだろ。

 

で、この苦行のような育成パートを突破すると個別ルートがはじまる。やっとか。

適当にやっても五つ子は下の画像のような秀才集団になるので、育成パートが難しくてゲームとして深みが出て面白くなるってことも特にない。普段ゲームをやらない人にも安心!

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ここまでボロカス言ってきた育成パートにも少しだけオタクをニッコリさせるところがあった。

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わかるかな?


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コミックスのキャラクター紹介の小ネタが拾われている!いいじゃん!とこの会話が出たときはテンションも少し上がったりした。チョロいオタクだ。

 

 

で、育成パートがやっと終わって、個別ルートに入るとまあ普通のギャルゲーみたいなゲームになる。もう育成しなくていいんだ……!

 

個別ルートはそんなに悪くない。イベントスチルもいいものもあるし、アニメの進行度や原作なんかとの兼ね合いもあるから本筋には触れられないものの、大きなキャラ崩壊もなく、それぞれの内面に少し触れられるようになっている。全パートこれならまだ良かったのに。


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特に二乃のイベントスチルは可愛すぎるものが多い。

 

 


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最終的には全エンドコンプリートすることになったが、正直ゲームとして面白いという評価はできない作品だった。

五等分の花嫁といえば、主人公の風太郎が五つ子の家庭教師をすることを通して絆を作っていく作品だから勉強要素を組み込んだんだろうけど、これが最悪の結果を生み出してしまった……育成パートさえなければニコニコプレイしてそれなりに満足できたはずなのに……

 

総評としては、個別ルートはそんなに悪くないけどそれ以外が酷いという感想になった。悲しいね。

完全にフルボイスで五つ子がめちゃめちゃ喋るので、声優ファンとか五等分のアニメファンはやってもいいかもしれない。曲も新規だしね。

 

少しでもニッコリできる部分もあったから、僕としてはまあ良しということにしておきます。

アニメ3期も決まってまだ終わらない五等分の花嫁、みんなも応援しようね。

 

 

 

あと五等分の花嫁作者の春場ねぎ先生が現在週刊少年マガジンで連載中の『戦隊大失格』も読もうね。

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それでは。